保険を見直すことにしたわけ

入院の事
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2年前に子宮筋腫切除で一週間ほど入院しました。その時に医療保険の申請をしたのですが……。あれ?思ってたんと違う。いや、こんなもんか……(笑)。契約した時は安心感あったけど、いざ申請して保険金が振り込まれると……。あれれ〜?

保険をかけた理由は安心感のため

私が保険をかけたのは30歳になった頃。専業主婦になり収入がなくなるからと思い、医療保険と将来への積立かわりに保険をかけました。両方合わせて月に1万円位に収めてもらい、医療2,795円と積立8,602円を毎月かけることにしました。積立は10年間。満期になっても置いておけば金利があがるのでお得と言われました。どうせ銀行に積み立てても金利つかないし、少しでもマシな方でとの思いからかけました。医療保険はもともと子宮筋腫があったので、女性特約をつけてもらいました。当時は保険についての知識もなく、「あれば安心」と思っていました。今思えば、保険をかけたからって病気にならない訳じゃないし、トータルでいくら払って、いくら保障で戻ってくるのかも考えておらず、ずさんだったなと思います。あと、高額療養費制度のことも知りませんでした(汗)。無知の恐ろしさよ……。

高額療養費制度について

医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が1か月(歴月:1日から末日まで)で上限額を超えた場合、その超えた額を支給する「高額療養費制度」があります。

上限額は、年齢や所得に応じて定められており、
いくつかの条件を満たすことにより、負担を更に軽減するしくみも設けられています。

全ての方が安心して医療を受けられる社会を維持するために、高齢者と若者の間での世代間公平が図られるよう、負担能力に応じたご負担をいただく必要があります。

厚生労働省ホームページ 高額療養費制度を利用される皆さまへ

保険金の申請したけど……

34歳の時(10年前)に切迫流産で1週間ほど産院に入院しました。手術もなく止血の処置と診察で入院費は6万円ほど。退院して保険適用なのか確認し、手術がなくても保険金がおりそうだったので申請しました。この時は診断書が必要だったので先生に書いてもらいました(確か1枚5千円だったと思います)。それで、おりた保険金は3万円くらい。大人になって入院するなんて初めてだったし、どれくらい費用がいるかなんて考えもしていなかったので、保険金を申請してちゃんとお金が入ってきたことに満足してしまい、計算していませんでした。なので、今考えてみます。

30歳の時に医療保険(掛け捨て 2,795円/月)に入りました。
34歳に入院して保険金の申請をしました。3万円保険金が入りました。

4年間で払った保険料は、12か月 × 4年 × 2,795円 = 134,160円

あれれ〜?貯金しといたほうが良かったんじゃない……?

そうなんです!この時にちゃんと計算しておけば、その後10年間掛け捨ての保険料を払う必要は無かった〜(泣)。保険て相互扶助だから、この考え方が間違ってるのは分かるのですが、結果として貯金しといたほうが、余計なお金を払わなくて良かったよね〜って話なんですよね。そして子宮筋腫切除の入院手術後に保険金を申請したのですが、同じような結果になりました……。

42歳に子宮筋腫核出術および入院1週間(差額ベット代含む・高額療養費申請済)。222,440円
退院後、経過観察で通院6回。計7,880円
支払われた保険金 24万円

12年間で払った保険料は、12か月 × 4年 × 2,795円 = 402,480円
(※この間コロナでも保険金をもらっているので、もらった金額分を差引くと317,466円)

やっぱり貯金しといたほうが良かったんじゃね……。今回の金額はけっこう愕然としました(苦笑)。高額医療制度もこのとき初めて知って「え?」ってなったし……。みんな知ってるのかな?私は健康保険の3割負担しか知らなかったよ……。無知……。

保険について考えてみよう

保険とは、日常生活で起こりえるいろんなリスクに備えるためのものです。ではリスクには何があるでしょう。

  • 命に関わるリスク
  • 偶然事故に合うリスク(加害・被害)
  • 病気や怪我で動けなくなるリスク

「保険をかける」ということは上記のようなリスクに対して、経済的な負担を軽減し、精神的な安心をもたらすための行為です。そして重要なのは、多くの人々でリスクを分担し個々の負担を軽くしようとする制度だということです。これを「相互扶助」と言います。「多くの人々が保険料を出し合い、万が一の事態が発生した時に、その資金から保険金を受け取ることができる。」これが保険の考え方です。なので、「起こる確率が低く、当たった時の負担が大きい」事象に保険をかけるのが、上手な保険のかけ方でしょう。例えば……。

交通事故の支払い例
運転中に歩行者をはねて死亡させてしまった。

<高額な賠償金が発生する可能性>
治療費: 600万円
慰謝料: 1,680万円
休業損害: 1,180万円
逸失利益: 9,120万円
介護費用: 3,930万円
合計で1億6,510万円の賠償金が請求される可能性がある。このような高額な賠償金は、自賠責保険の限度額(死亡の場合3,000万円)を大きく超えるため、対人賠償保険が重要になる。

毎日通勤で自動車を運転してい歩行者をはねる=確率低 

事故を起こした時の賠償金=かなり大きい(生活が破綻する可能性が大)

高額な賠償金を貯金で払うことは多くの人は難しいと思います。こういうリスクに備えて保険に入る事は重要ですよね。

【結論】医療保険は解約しました

結局支払った合計保険金額とかかった治療費を比べてみて、貯金でまかなえると判断し医療保険は解約することにしました。解約するにあたり検討したことは

  • 今後かかるであろう病気
  • 入院手術をしたときにかかる費用
  • 自分が入院した時に家族にかかる経済的負担
  • 毎月保険に払ってた分を貯金できるか
  • 確率低・損失大か

私の家系では男性が大腸がん、女性は高血圧と脳梗塞が多いようです。今後かかるであろう病気については、「癌」と「脳梗塞」を想定しました。それぞれの治療費を計算しました。

【癌】
<入院治療費>
がんの入院治療費の平均は、約6万円から8万円程度。

胃がん: 約6万7,000円
大腸がん: 約6万7,000円〜7万8,000円
肺がん: 約7万3,000円
乳がん: 約6万円
ただし、白血病の場合は約17万7,000円と、他のがん種に比べて高額になる傾向がある。

<手術費用>
手術費用は、がんの種類や手術の複雑さによって大きく変動する。

乳がん手術: 約30万円(15日間の入院)
肺がん手術: 約30万円(10日間の入院)
胃がん手術: 約20万円〜60万円(手術の種類により異なる)
大腸がん手術: 約30万円〜55万円(手術の種類により異なる)

<放射線治療費用>
放射線治療の費用も治療法や回数によって異なる。
乳がんの放射線治療(25〜33回): 約18万円〜21万円
前立腺がんの強度変調放射線治療(33〜41回): 約40万円〜47万円

これらの金額は、公的医療保険制度が適用された後の患者負担額。実際の治療費は個人の状況や選択する治療法によって変動する。また、高額療養費制度などを利用することで、さらに負担を軽減できる可能性がある。

Perplexityによる検索
【脳梗塞】
<平均入院費用>
脳梗塞を含む脳血管疾患の平均入院費用は約90万円となっている(健康保険3割負担の場合)。ただし、この金額は個々の状況によって変動する可能性がある。

<入院期間>
脳梗塞の平均入院期間は約77.4日(約2〜3カ月)。入院期間は患者の年齢や症状の重症度によって異なり、高齢者ほど入院期間が長くなる傾向がある。

<年齢別の平均入院期間>
年齢     平均入院期間
35~64歳     51.8日
65歳以上 83.6日
70歳以上 86.9日
75歳以上 93.2日

<リハビリテーション費用>
回復期リハビリテーション病棟での治療を受ける場合、1日あたり約14,700〜22,050円の費用がかかる可能性がある。3カ月(90日)の入院でリハビリ費用だけで約200万円程度になることもある。

<実際の自己負担額>
実際の自己負担額は、健康保険の負担割合によって大きく変わる。
1割負担の場合:約20万円
3割負担の場合:約60万円
ただし、高額療養費制度を利用することで、一定額以上の医療費が払い戻される可能性がある。

Perplexityによる検索

癌の最大治療費は68万円(平均治療費8万円+手術60万円)

脳梗塞の最大治療費は150万円(入院費用90万円+リハビリ費用60万円)

私が入院した場合、家族にかかる経済的負担はほぼ0です。専業主婦ですから(笑)。まぁ、精神的負担は大きいかもしれませんね(苦笑)。家事をしてくれる人がいなくなるわけですから……。今はお金のことだけ考えることにします。経済的負担は全く無いので心配ありませんね。

とりあえず現金で150万円あれば、保険をかける必要はなくなりそうです。では、今まで払っていた保険料分(2,795円)は貯金できるか?……まぁ、できますよね。今まで支払っていた訳だし。

そして最後に、病気になるのは確率低・損失大か?

結論、長生きすれば病気になる確率は低ではないし、公的保険を使えば損失も大ではない。

というわけで、これからも月3千円を医療用として貯金することにし、医療保険は解約することにしました。もし、病気にならなかったら貯めてたお金は他のことに使えるし、保険に支払ってたら掛け捨てなので残りません。結果として医療保険は解約してよかったと思っています。

まとめ

公的保険(健康保険と高額療養費制度)を知ろう。

保険は相互扶助。確率低損失大のものにかける。

自分に必要な金額を試算し、本当に必要な保険にだけ入る。

保険を解約したなら治療費はべつに貯めておき、絶対に使わない。

以上、保険を見直したわけでした。大切なお金なので、自分で納得して使うようにしましょう。

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